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2007年2月20日 (火)

いっし~、鐘下辰男演出作品を観に行く!

 いっし~はそれほど演劇マニアと言うわけではありません。ただ自らも芝居の舞台に立った事もあるし、現在は劇団夜想会の制作もしておりますので、「この作品は是非観た方が良いよ!」と言われれば観るようにしています。

 さて、先日鐘下辰男さんという演出家率いる演劇団体「THE・ガジラ」の「セルロイド」と言う作品を観に行って来ました。場所は下北沢の「ザ・スズナリ」。このシアターには昨年、「燐光群」という演劇団体の芝居を観に行きました。鐘下さんの名前も「スズナリ」と言う場所も演劇に興味がある方なら多分御存知だと思います。恥ずかしながらISHIは鐘下辰男さんと言う名前すら知りませんでした。夜想会の役者さんから「この団体の芝居はスゴイですよぉ!」と言われ観に行ったのです。

 開演前の舞台には白いゴミ袋が山のように積まれていました。センターに冷蔵庫。これから一体何が始まるんだろうとドキドキしながら開演まで固唾を呑みました。

 2時間の上演はあっという間に終わりました。感想はとても一言では述べられませんがまるで鋭利な刃物で日常のペルソナを引き裂かれたような感覚でした。出演者は岡まゆみ、真那胡敬二、伊達暁、大久保鷹のたったの4人。しかも最初から最後まで出ずっぱりでした。テーマは「性的虐待」と「近親相姦」…かなり暗く陰鬱な内容です。好きか嫌いかと聞かれれば、正直あまり好みではない作品です。しかし終演後しばらく一緒に観に行った友と言葉を交わせぬほどのクォリティーでした。以前むさぼり読んだユング心理学を彷彿させる内容に、演劇の楽しさと言うよりは恐ろしさを感じさせられた一時でした。

 瞑想では「魔境」と言う世界があり、「ここに入り込むと抜け出せなくなるので決して入り込まぬように…」と言われますが、この作品はまさに観客たちを「魔境」に誘う作品だと言っても良いかも知れません。私はこの作品を観て、感想がどうこうと述べるより、出演している役者さんたちの精神状態を心配してしまいました。

 終演後、会場を出ると目の前に見える全てのものが「ウソ」「インチキ」と書かれているような気がしてなりませんでした。しかし、僕らが生きている世界はまさにそういう世界です。僕らは時にそういう世界に時に迎合し、時にバランスを取りながらなんとか生きていかねばならないのかもしれません。

 しかしどんなにこの世で生きる為に、まとわりつけてしまった汚れた波動に覆われてしまおうとも、本物を見極め直視する勇気だけは失いたくないものです。鐘下作品はISHIにとってかなりヘヴィーでしたがネガティブな内容とはうらはら、ISHIの心にはなぜか不思議な生命力のようなもので満たされておりました。「THE・ガジラ」まさに恐るべし!機会があればまた観たいと思っています。

2007年2月 9日 (金)

いっし~母校へ行く!

82ishi1mono 82ishi2mono   昨日ISHIは東京の護国寺にあるわが母校に立ち寄りました。4月の夜想会公演もあり、今回は無理としても数年後の学校の演劇鑑賞などに加えてもらえぬものかと思い、お世話になった先生Buzann1 に相談しに行ったと言うわけです。

 実は母校に顔を出すのはそれほど久々と言うわけではなく、年に一度は立ち寄っているのです。ただ実際校舎に入り教員室まで行くのはそれこそ高校卒業以来20年ぶりではないかと思うのでとてもドキドキしました。

 目的地は中学教員室(付属校だったのです)。20年前とは場所も変わりかなり迷いました(^^ヾ校内をうろうろしていると在学の中学生や高校生とすれ違うのですが、部活の子達はもちろん、一般生徒たちも実に実に礼儀正しい!「こんにちは!」「失礼します!」…etc最近はニュースなどで若者たちのモラルの低さが問われているようですが、少なくてもわが母校の生徒たちは実にヨロシイ!少なくともISHIらが学生時代の頃よりよっぽど快活で思わず嬉しくなってしまいました(^^)v「キミ達もISHIのような立派な社会人になるのだぞ!」などとはもちろん言いませんでしたが…??

 校舎の中も昔とさほど変わっていませんでした。廊下を通れば「あぁ、この場所でいつも一人で壁に向かって卓球しておったヤツがいたなぁ…」とか室内プールの前を通れば「良くぞ25Mも泳げないISHI様に冬まで鍛えてくれたなぁ」などなど。中学時代から含めれば20数年前の記憶がまるで昨日の事の様に思い出されました。

 中学教員室でISHIを出迎えてくれたのは中3の時の担任の井上先生でした。ISHIは特別成績優秀ではなかったし、かと言っていわゆる問題児でもなかったのでおそらく先生は覚えてくれていないだろうなぁと思っていました。けれど先生は僕を観た瞬間「見てすぐ分かったよ!」と喜んでくださいました。

 中3の時、僕は「一体なんで勉強なんかしなくちゃいけないんだろう?」と思いテストを白紙で提出し学年最下位になった事がありました。それまで何も目立たなかった生徒の突然の変兆に先生はさぞかし心配された事だと思います。毎日教員室に呼ばれ日記を提出させられました。当事、学校の授業で勉強した事が社会に出て役立ったかと聞かれればそれはクエスチョンです。ただ当事、先生が親身になり200名近くもいた生徒たちの中で私のために心配していただいた事にとても感謝しておりますし、何らかの形でお世話になった母校に恩返しをしたいと思っておりました。

 先生は現在、私が演劇の制作活動に携わっている事をとても喜んでくださりました。何をやってもパッとしなかった生徒が未だに走り続けている事が嬉しかったのかもしれません。

 母校の生徒たちの風潮も時代と共に随分変わったようです。当時はツッパリだったヤツもいればオリンピックに行ったやつもいてみなそれぞれ個性的でした。今はみな均等的で無個性で陰湿化しているそうです。もちろん嬉しい話も聞きました。僕らの同期生達のJr世代たちが中学受験を経て母校に入ってきたそうです。みんな在学中は「こんな学校つぶれちまえ!」とか散々言ってきたのにネ(^^)やっぱ大人になり親になってやっと母校の偉大さが分かってくるものなんでしょうか(笑)ちなみに「先生、私はまだ独身です!」と言ったら先生はビックリしてました。う~む、また心配をかけてしまいそうです…??

 先生も今年還暦を迎えられるそうです。そう遠くない将来御退職されることでしょう。今度母校に行った時、先生はいらっしゃるだろうか?そう考えるととても淋しい気分になります。なんとか先生がいらっしゃるうちに先生孝行(?)、母校孝行(?…そんな言葉があるか知りませんが)出来たらなぁと思ったISHIでした!

2007年1月19日 (金)

紀伊國屋演劇賞授賞式に参加!

「宮沢りえに逢えるよ!」と野伏さんに言われいっし~は紀伊國屋演劇賞受賞パーティーってのに参加してきました(^^)。場所は赤坂見附にあるホテルニューオータニ!なにしろこんなハイソな場所に行くことはあまりないんで、永田町の駅を降りてから通行人に「すみませ~ん、ニューオータニってどうやって行けばいいんですか?」と田舎門モン丸出しで尋ね、ヘロヘロになりながらようやくホテルに到着。5F鳳凰の間に着いた直後、授賞式が始まった。

 はて野伏さんはどこにいるのかなと探してみると、なんと来賓席のようなとこにどっかり座っておられたのでいっし~も「えへっ、遅れてスミマセ~ン」と舌を出し隣に座らせていただいた。参加者は200人くらいいただろうか?長~い挨拶の中、ほとんどの人が立ち見してるのに若造のいっし~がエラソ~に座っちゃっていいんだろうか?とオドオドしてしまったが(いやいや、夜想会代表としてここはビシっとせねば!)と自分に言い聞かせ冷や汗かきながら鎮座しておりました。

 ふとステージ側をみると、僕の2メートル先に美女が二人座っておられた。おぉ!一人はまさしく宮沢りえそのものではないか!きれいだなぁ…やせてるなぁ~などとうっとり見つめてしまった。もう一人の美女もどこかで見た事あるなぁ?と思いよくよく見たら島田歌穂さんだった。ロビンちゃんですよね!

 TVとかあまり見ないんで宮沢りえの記憶と言えば80年代後半だったかとんねるずの番組でやたらと言葉遣いの悪いコロコロした女の子って印象が強かった。一時期拒食症になった時期もあったが今はかなり立ち直ったと聞いてはいたがそれでもなお細い!大人になったなぁ~とただただ感無量。だが個人賞を受賞し壇上での挨拶では「てへっ!今日はこれから公演なんですぐ帰らなくちゃいけないんです!すみませ~ん。私ごときがこんな賞を頂いちゃって…なんか太い鞭でお尻を叩かれてる気分です!」となんとも不可思議な挨拶をして会場を後にした。

 島田歌穂さんは現在ミュージカル女優として活躍中だが今回の受賞は歌なしの演技によるもの。壇上で賞状を受け取る際、後姿を見つめていたが、なんという鍛え抜かれたプロポーション!多分ISHIより年上だと思うが一線級の舞台で活躍するオーラがビンビン伝わってきた。

 さてミーハーな話題はこれくらいにしといて、そもそもこの紀伊國屋演劇賞ってのは別に昨年紀伊國屋ホールなり紀伊國屋サザンシアターで上演された作品だけをターゲットにしているわけでもないようだ。では一体どのような選考基準があるかと言えば実に良く分からない。だって演劇って一言で言っても色んなジャンルがあるわけだし…ダンスで言えばジャズもあり、HIPHOPもあり…ハウスもあり…その中で順位をつけるなんて、それ自体疑わしいものだ。有名人を使えばいいのかな?話題性があればいいのかな?それとも審査員におべっか使えばいいのかな?

 ロッカーいっし~は個人的には「賞がなんぼのもん?」と思う。既存の権威に立ち向かうのがロックであり演劇の力だとも思うからだ。とは言え制作の立場で言うと「されど賞!」ってところもある。頭の固いおっさんたちに、きっちり認めさせてやる事も必要なのかもしれないね。

 昨年のサザンシアター公演「将門」には審査員の何人かは見に来てくれ評価はかなりのものだったが受賞にはいたらなかった。乾杯の直後、どっかりと居座る審査員の先生方に「どうも、夜想会です!4月に紀伊國屋ホールで演りますんで是非足をお運びください」と頭を下げながら、心の中で「見てろよぉ~」と思っていました。

 その後、バイキングのパスタをバクバクたいらげ、さっさと会場を後にし、野伏主宰と4月公演の戦略について話し合いました。一月も半ば、キャスティングなどでかなり手間取りましたが、かなり良い方向にまとまりそうです。ここ1~2週間が勝負!みなさん御期待くださいね(^^)/Photo 20070118160750