職人たちの詩が聴こえる
初めての撮影現場は昔行った事がある格闘技の試合場のようにピリピリしていた。ロケ最終日、この日は山梨市内の万力公園で撮影を行うはずだった。だが雨天のため実施出来ず。かといって撮影しないわけには行かない。急遽甲府市内のアーケードに撮影場所を移すか?あるいは山梨市内の他の場所にするか…?色々な案が出された。しばらくの沈黙の後、監督は「晴れているところまで車を走らせよう。」結局山梨からさらに数十キロ離れた須玉インターまで撮影地点を動かし、幸いそこは雨が降っていなかったため撮影する事が出来た…。
撮影現場はプロとプロのぎりぎりのせめぎあいだ。照明、カメラマン、録音…時にケンカになる事も珍しくない。だが出来上がった映像をモニターで見ると「なるほど、こういうことだったのか」とうなずく事が出来る。
現場のク
ルーたちの表情が素晴らしい。彼らはこの仕事が終われば多くはフリーになる。決して
楽な生活ではないはずだ。だからこそ彼らは今、一瞬に己の力、全てを注ぎ込むのだ。
彼らの努力を形にせねばならない。どうやら僕の仕事はこれからになりそうだ。

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